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2015.09.16

「学習手法」をブレンドすると違った味を生み出せる?

AUTHOR :   井内 恵美

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井内 恵美

「ブレンディッドラーニング」とは?

近年、企業や学校教育で採用されている「ブレンディッドラーニング」をご存じでしょうか?

「ブレンディッドラーニング」とは、対面型の「集合研修」とオンライン型の「eラーニング」を組み合わせ、それぞれの特長を活かした研修や学習方法を指します。

集合研修では、一つの場所に受講生を集合させることにより強制力を持たせ、実践スキルの習得や学習の動機付けを行います。eラーニングでは、時間や場所を選ばずに、自分のペースで繰り返し学習することで知識を習得できるという特長があります。
これらを組み合わせた学習方法が一般的な「ブレンディッドラーニング」です。

集合研修とeラーニングをブレンドすることで、どんな効果が期待できるのでしょうか。

「集合研修」と「eラーニング」のメリット・デメリット

まずは、集合研修とeラーニングのメリット・デメリットを表にまとめてご紹介します。

メリット デメリット
集合研修 ・非日常と臨場感を味わえる
・学習できる情報量が多い
・その場でのフィードバックをもらえる
・強制力がある
・一定のカリキュラムの確実な学習
・その場で学習者の反応を確認しながら進められる
・一体感や帰属意識の醸成
・グループダイナミクス(※1)を活かした相互啓発
・理解度にばらつきが出る
・コストが高い
・時間がかかる
eラーニング ・端末があれば、いつでもどこでも受講が可能
・移動の手間が省ける
・繰り返し学習が可能
・自分のペースで学習できる
・会場の広さや受講人数の制限なく提供できる
・必要な情報をスピーディーに対象者に提供できる
・多様なコンテンツを提供できる
・知識学習に向く
・学習の進捗や履歴管理をリアルタイムに把握できる
・最新の教材を一律に提供でき発送の手間がかからない
・導入以降のコストを削減できる
・臨場感が無い
・通信環境の整備状況に左右される

※1: グループのメンバー間に生じる「集団力の動き」

参考サイト:「よくわかる「eラーニング」講座 3.eラーニングと集合研修の特徴」日本の人事部

こちらの表からも分かるように、集合研修とeラーニングにはそれぞれメリット・デメリットがあります。そこで双方のメリットを活かし、デメリットが補完できる可能性のある「ブレンディッドラーニング」が注目されるようになりました。

パソコンやスマートフォンによるすきま時間を使ったeラーニング学習で、知識の部分を習得し、集合研修で実践的なスキル向上や気づきを補うことで、デメリットである「研修時間や経費の削減」「理解度の均一化」「臨場感を味わえる学習」が可能になります。

集合研修とeラーニングのブレンド方法とは?

集合研修とeラーニングをブレンドさせ、それぞれのメリットを活かした効果的な研修の手法の例をご紹介いたします。

① 集合研修 ⇒ eラーニング
集合研修後のフォローアップのために、eラーニングで自己学習を実施。

② eラーニング ⇒ 集合研修
①と逆で、eラーニングで事前学習を済ませた後、集合研修で実践的な学習を実施。

③ eラーニング ⇒ 集合研修 ⇒ eラーニングによる確認テスト
②終了後、eラーニングによる確認テストを実施。

④ eラーニング ⇒ 集合研修 ⇒ バーチャルクラス
②終了後、eラーニングによるバーチャルクラス(インターネットを利用した、講師の説明のライブ視聴によるeラーニング学習)を実施。

⑤ eラーニング ⇒ 集合研修 ⇒ バーチャルクラス ⇒ eラーニングによる確認テスト
④終了後、eラーニングによる確認テストを実施

eラーニング提供側の「管理者」は、それぞれの受講者の学習進捗を管理画面上で確認できるので、上述にある、集合研修後に行う「eラーニングによる確認テスト」で、受講者の理解度を把握することができます。「確認テスト」で目標点に達するまで、eラーニングの学習に戻って繰り返し学習するよう促すことで、さらに受講者の理解度を高めることが可能です。

「ブレンディッドラーニング」の研究事例

最後に、ブレンディッドラーニングの効果を研究した事例をご紹介します。

平成 20・21 年度岡山県総合教育センター個別テーマ研究 「ブレンディッドラーニングによる授業実践とその効果 -外国語学習における e ラーニングの活用-」によると、次のような効果が出たとの報告があります。

ある中学校と高等学校において、2年間「読み・聞き・書き・話すの4技能を連携させたeラーニング教材」と「集合型の実践授業」によるブレンディッドラーニングを実施しました。その効果を検証した結果、ブレンディッドラーニングの授業を実施したチームにおいて、英語運用能力のうち、リスニング力の向上、 音読力および自由発話力といった英語口頭能力の有意な上昇が見られたそうです。

このように、ブレンディッドラーニン」には多くの可能性が秘められています。
もし、現状で企業教育や研修の効果を出せていないようであれば、eラーニングを取り入れたりさまざまな研修をブレンドすることで、効果的な学習方法が得られるかもしれません。

 

参考サイト:
「eラーニングと集合研修の特徴」日本の人事部(2015/9/2確認)
「研修の種類と形式」日本の人事部(2015/9/2確認)
「平成15年度専修学校先進的教育研究開発事業」文部科学省(2015/9/2確認)
「ブレンディッド・ラーニング(Blended Learning)」日本イーラーニングコンソシアム(2015/9/2確認)
平成 20・21 年度岡山県総合教育センター個別テーマ研究「ブレンディッドラーニングによる授業実践とその効果 ―外国語学習におけるeラーニングの活用―」2009年(2015/9/2確認)

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