時間や場所を選ばずに学習できるeラーニングは、社員の独学のために用いるケースが多いでしょう。ただし、自分を律する必要がある独学は、時に苦しいもの。いい結果に結びつけるには、社員一人ひとりの学びに対するモチベーションを持続させなければいけません。特に自社でeラーニングの教材を内製するときには、その点に配慮することが重要です。今回は、教材を作成するときの3つのコツを紹介します。
「楽しんで学ぶ」からこそ身につく
子どもが遊びを通じて多くのことを学ぶのと同じように、大人も楽しみながら学ぶことで成果が上がるといわれています。
歴史の年号を語呂合わせにして覚える、日本語の字幕を表示せずに海外ドラマを観るといった勉強法が、記憶力やヒアリング力のアップにつながるのも、楽しみながら学べるからだといえます。こうした要素は、eラーニングの教材にもぜひ取り入れたいものです。
例えば、回答までに時間制限を設けたり、課題をクリアしないと次に進めなかったり、ランキング機能を用意したりと、ゲーム性を用意する方法があります。また、動画にドラマ性を持たせたり、語学ならオンラインでネイティブスピーカーと会話したりするのもいいでしょう。いずれにしても、教材にエンターテインメントの要素を加えることが重要なのです。
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達成感がさらなる「やる気」を引き出す
小さなことでも「できた」という成功体験が積み重なるとそれが自信になり、よりいっそう頑張ろうという気持ちになるものです。例えば、受験勉強などは時間を決めてやるよりも、分量を決めてやるほうがいいそうです。なぜなら、前者は時間が経てば終了なのに対し、後者は決めた分量を終えなければならず、やり遂げたことによる達成感が得られるためです。
eラーニングの教材を作成する際も、学習内容を細かなブロックに分けるといいでしょう。そうすることで、学習者は小さな達成感を何度も味わえます。これは学習者のモチベーションを高めるだけでなく、短い時間で少しずつ進められるようになります。また、繰り返し学習することで記憶が定着しやすくなるというメリットもあります。
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ゴールまでの距離を認識させる
マラソンの途中で疲れ切っていても、ゴールへと近づくにつれ元気がわいてくる……というような経験はないでしょうか。独学もマラソンと同じく孤独な戦いです。そのため、学習者が学ぶべきひとつの教材、または、コースの終了をゴールとした場合、自分がどこまで進んでいるのかを視覚的に確認できるようにすることが重要です。
ゴールまであと一歩なのか、それともまだ折り返し地点なのか。学習者が現在の到達地点を確認できるように、チェックリストや進捗を示すグラフなどを活用しましょう。これは学習者のモチベーションを保つだけでなく、ゴールまでのペースを考え直すきっかけにもなります。
また、学習者をサポートするために、上司や人事部など研修担当者も進捗をチェックできるようにすることも大切です。
学びたくなる教材作成で効果的な人材教育を
eラーニングの教材を社内で作成する際は、学習者のモチベーションが持続できるような工夫が重要です。社員が積極的に学びたくなる教材を用意して、効果的かつ効率的な社員研修や人材育成を目指しましょう。
「Cloud Campus(企業向け)」は、eラーニングの教材を内製化して人材育成の効果を最大化できます。教材制作の発注をご希望の場合は、「コンテンツ制作サービス」をご検討ください。なお、教材は「取扱いコンテンツ一覧」からお選びいただくこともできます。