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2016.06.30

知っておきたい!初めての後輩指導で使える「コーチングスキル」

AUTHOR :   川嶋 美紀子

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川嶋美紀子

新入社員を迎えて、初めて後輩の面倒を見る立場となったとき、先輩としてどのように接し、指導したらよいかと悩むところです。そんなときに知っておくと、後輩指導がスムーズに運び、先輩としての格もあがるのが「コーチング」(coaching)スキルです。

相手の力を最大限に引き出すコーチングとは?

コーチングとは、相手が本来持っている能力やスキル、本人も気づいていないポテンシャルを最大限に引き出し、パフォーマンスを向上させる人材開発手法のひとつです。コーチは相手の話に耳を傾け、その考えや主張を承認したり、相手が自ら答えを導き出せるような質問をしたりすることで、自発的にパフォーマンスを高め、目標を達成させる手助けをします。

スポーツでは、素質に恵まれた選手が優秀なコーチの指導のもとで初めてその才能を開花させ、世界で活躍するという例がよくあります。サッカーや野球といった団体競技でも、監督やコーチ陣の指導があってこそ、各選手の才能がチームプレーに活かされます。職場でも同様に、上司やリーダー、先輩の立場に立つ者が優秀なコーチとして力を発揮することで、部下や後輩がより活躍しやすい環境を整えられるのです。

コーチングを成功させる3つのポイント

後輩の指導で使える具体的なコーチングのポイントを、以下に挙げてみましょう。

話をよく聞くこととこまめなフィードバックで信頼関係を築く

コーチングは相互コミュニケーションなので、コーチはただ指示を出せばいいというわけではありません。話し手が自分は受け入れられているという安心感を持てるように、相手の言葉に耳を傾けることが大切です。また、適宜相づちを打ち、話を促すように問いかけることで、相手にとって話しやすい関係を築けます。

さらに、こまめなフィードバックも欠かせません。後輩がプロジェクトの成功に貢献したり、陰ながらいい仕事をしたりしたときは都度評価をし、また、失敗したときにはさりげなくフォローをします。そうすることで、「自分を見てもらえている」「働きを評価してくれる人がいる」という「承認」を相手に与えられます。こうした承認行動は信頼関係の基礎となり、チーム力のアップにもつながるのです。

相手に考えさせる質問で自律性を磨く

相手がするべきことを手取り足取り教え、従わせることがコーチングではありません。むしろその逆で、自ら気づき、考え、行動に移す自律性をつけさせることでパフォーマンスの向上を図るものです。そのため、質問のしかたにも工夫が必要です。例えば、遅刻癖のある後輩にあなたはどう声をかけるでしょうか。「どうしていつも遅れるの?」と問い詰めるだけでは、効果は期待できません。それより、「どうしたら遅れないようになると思う?」と聞くことで自発的に解決法を考え、実行できるように導くことが大切なのです。

相手のタイプに応じてアプローチを変える

同じ言葉をかけても、受け取り方は人によってさまざまです。そこで、相手の性格によって接し方を変えていく必要があります。参考にしたいのが、人の性格を9タイプに分類する性格応用心理学「エニアグラム」です。以下にその9つのタイプをまとめましたので、普段から後輩を観察してタイプを見極め、対応を変えることを心がけてみましょう。

  • タイプ1 完ぺき主義者
    特徴:まじめで責任感が強く、すべて完璧にこなしたがる。
    コーチングポイント:日ごろのひとつひとつの努力を評価する。息抜きの仕方を教える。
  • タイプ2 世話好きな人
    特徴:世話を焼き、人を助けることを好む。
    コーチングポイント:その行為を褒める。自己犠牲のし過ぎに注意を向けさせる。
  • タイプ3 成功を追い求める人
    特徴:結果第一主義で、挑戦意欲が強く行動力がある。
    コーチングポイント:能力や実績を褒める。ときには、結果より周囲との関係の大切さを気づかせる。
  • タイプ4 特別でありたいと思う人
    特徴:感情的でクリエイティブ、自己表現欲求が強い。
    コーチングポイント:個性を尊重する。チームプレーの重要さを説く。
  • タイプ5 知識を得て観察をする人
    特徴:知識が豊富で思慮深く、客観的判断ができるが、理屈っぽくクール。
    コーチングポイント:論理的な話を心がける。他人への気配りや共感力を伸ばす。
  • タイプ6 慎重で安全を求める人
    特徴:几帳面で慎重かつ保守的、忠誠心が高い。
    コーチングポイント:慎重さのあまり考えすぎるので、細かく指示を出す。
  • タイプ7 楽しい至上主義な人
    特徴:アイデアが豊富で、行動力はあるが長続きしない。
    コーチングポイント:長所を伸ばす。地に足をつけて取り組む姿勢を身につける。
  • タイプ8 自己主張が強いチャレンジャー
    特徴:他人との衝突を恐れず、リーダーシップを発揮できる。
    コーチングポイント:自主性を尊重して任せる。妥協や協調の精神を学ばせる。
  • タイプ9 調和を好むマイペースな人
    特徴:調和を愛し、他人との衝突を好まず協調性に富む。
    コーチングポイント:プレッシャーをかけず、話をよく聞く。マイペースに取り組ませる。

後輩指導にはコーチングスキルを磨こう

コーチングは対話を通して相手に気づきやきっかけを与え、やる気や可能性を引き出すコミュニケーション手法です。先輩として後輩指導にあたるときに備え、コーチングスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

今どきの新入社員の育て方については、以下の記事でもご覧いただけます。

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