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2017.02.13

イノベーションを邪魔するのは先入観!?組織改革でイノベーションを生む方法

AUTHOR :   川嶋 美紀子

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川嶋美紀子

市場の変化がますます早くなっているビジネス環境では、新市場や新たな商品価値を創造するイノベーションの重要性が高まっています。「グローバルビジネスに必要な人材「イノベーションリーダー」に求められる能力と資質とは?」では、グローバルビジネスにおけるイノベーション思考の重要性をご紹介しましたが、今回は、ビジネスイノベーションを生むために必要な組織づくりについて述べていきます。

イノベーションへの先入観が障害に?

世界3,000人超の経営者を対象とした調査「GE Global Innovation Barometer 2014」にて、「イノベーションを成功させるために当てはまるプロセスはどちらか」という質問に対し、「(1)きちんとしたイノベーション・プロセスを通じて、計画的に生み出している」「(2)クリエイティブな個人のやりとりから自発的に生まれてくる」という2つの回答を用意しました。回答の内容をみると、(1)と答えた経営者はグローバルでは62%、日本では40%でした。対して(2)と回答した経営者はグローバルでは38%、日本企業の経営者は60%という結果となり、両回答でグローバルと日本の比率が逆になっています。

前出の調査結果からは、日本の経営者にはイノベーションを体系的に組織・管理する意識が弱く、個人のクリエイティブな能力により生まれるという考え方が強いことがわかります。また、別の調査では、日本は「イノベーションは技術が牽引するものだ」という先入観が強いことが明らかになっています。

技術主導のイノベーションが事業化されないことも

しかし、技術主導のイノベーションが開発部門に留まり、うまく事業化されないケースが多いようです。せっかく世界に誇れる技術でありながら、その技術が持つ価値に見合った利益につながらなかったり、事業ベースに乗せて活かしきれなかったりしているのです。

つまり、イノベーションの重要性は強く認識しているものの、多くの日本企業ではスローガンだけが先行していたり、部分的な改革に留まっていたりするのが現状です。これは、イノベーションを生み出すプロセスが事業化と結びつくようにメカニズム化されていないことに原因があります。

組織改革によるイノベーションを実現するフレームワーク

近年では、イノベーションを推進する経営組織をつくる「イノベーション・マネジメント」の重要性が世界で認識されており、欧州各国が研究とガイドラインの制定に取り組んでいます。

日本の経済産業省でも、「企業・社会システムレベルでのイノベーション創出環境の評価に関する調査研究」を発表し、日本の企業がどのように組織改革を行なえばイノベーションをプロセス化できるのかを示した「イノベーション・マネジメント・フレームワーク」とフレームワークへの取組み度を定量評価できる評価項目別の算出法などを提案しています。

図版

イノベーションへの取り組みを経営全体のフレームで捉え、メカニズム化することでイノベーションの成果をムダにすることなく既存事業に還元するマネジメントこそが、グローバルビジネスでの成長に欠かせないものとなっているのです。

成長する企業カルチャーづくりについては、「競争力を磨く!「失敗から学ぶ」企業カルチャーづくり」を参考にしてください。

イノベーション・マネジメントがグローバル経営の課題に

こうしたイノベーションをマネジメントするフレームワークは、デザイン思考により生み出される革新的な事業構想を速やかに実行することにも貢献するでしょう。今後、日本企業が国際競争力を維持するためには、イノベーション・マネジメントを経営課題として取り組むことが求められているのです。

デザイン思考については、「常識やしがらみに囚われない仕事の取り組み方とは?グローバル企業の製品にみる「デザイン思考」」で詳しく解説しています。

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参考:

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